沖縄は住みにくい?その理由と移住に失敗しない極意を地元民が解説!
毎年、沖縄には多くの人が移住しています。
綺麗な海や景色に魅了されて住みたくなる人も多いようです。
しかし、実際移住した人の中には「こんなはずじゃなかった!」と移住を後悔する人もいます。
大好きな沖縄だったはずなのに、絶望するなんて悲しすぎます。
そこで今回は、『沖縄は住みにくい?その理由と移住に失敗しない極意を地元民が解説!』です。
★この記事を読んでわかること
- 沖縄の気候の現実
- 沖縄の生活で不便に感じること
- 沖縄の水・虫・花粉について
では、詳しくみていきましょう。
沖縄の気候が住みにくい?
沖縄の気候は、亜熱帯海洋性気候です。
特徴として、次のようなことが挙げられます。
- 高温多湿
- 夏は蒸し暑く晴れた日が多く、冬は小雨を交えた曇りの日が多い
- 海に囲まれているため天気が変わりやすい
- 寒暖差が小さいことから年間を通してすごしやすい
県外に比べると一年を通してあたたかい日が多い沖縄ですが、気候の特徴をもう少し詳しく見ていきましょう!
沖縄の気温と降水量
下の折れ線グラフは、沖縄の1年間の最低気温(青)と最高気温(赤)です。
一番気温が高いのは7,8月ですが、最高気温はせいぜい31℃~32℃ぐらいです。
一方、冬の気温は、沖縄でも北部と南部でも違いますが、平均だと13℃を下回ることは少ないですね。
ですが!北風が強いので体感温度は2~3℃低く感じます。
意外かもしれませんが、想像以上に寒く感じます。
続いて、年間降水量を見ていきましょう。
沖縄(青)と東京(赤)の比較を見てください。
このグラフを見てわかるように、沖縄はとても雨が多く、年間降水量は那覇で約2000㎜、北部やんばるで約2400㎜あります。ちなみに東京は約1500㎜です。
特に夏場は台風が多く通る影響もありますが、冬場の1,2月も雨は多いんです。
一年中日焼け止めは必須!
日差しの強い沖縄なので日焼け止めは必須!
夏だけでなく、一年中いつでも日焼け止めを塗りましょう。
紫外線は、曇りであろうと雨の日であろうとものすごい量が降り注いでいます。
かと言って、日焼けすることがストレスにならないように、紫外線とうまく付き合う覚悟をもつことが大事です。
〈紫外線対策〉
- 帽子をかぶる
- 日傘をさす
- 日焼け止めを塗る
でも気にしすぎはストレスを溜めてしまいます。
紫外線対策をしつつ、(少しぐらいは仕方ないか)ぐらいの余裕の気持ちも大事です。
紫外線を完全に防ぐなんて無理ですからね(^^;)
湿気・カビ・塩害の対策
沖縄は高温多湿!!
冬場の寒い時期以外は、常に湿度は高めです。
年間の平均湿度は70%程度もあり、特に梅雨の時期は80%を超えます。
そのため、家の中ではカビが発生することがよくあります。
私は過去に、クローゼットの洋服やラタン素材のかごにカビが生えて悲しい思いをしたことがあります💦
家の向きや内装にもよりますが、これも頑張って対策すればだいぶ防げます。
〈湿気・カビ対策〉
- クローゼットやタンスの中にモノを詰め込まない
- 自然素材のかご等は、風通しのよい場所に置く
- 寝具類は風通しを良くする
- 特に梅雨の時期は、除湿器が必須!
- モノを減らす
そして、「肌が乾燥しないのはいいことだ!」とプラス思考で過ごしましょう(^^)
もう一つ、海に囲まれているので塩害の対策も必要です。
特に台風のときは気をつけましょう!
何もしないでおくと、車や自転車のサビ、劣化のスピードを早めてしまいます。
〈塩害対策〉
- 台風の前は、屋外にあるものをできるだけ屋内に入れる
- バイクや自転車はカバーをする
- 車や自転車などをこまめに洗う
- 台風のあとは家の外壁を水でしっかり流す
家の場所が海に近すぎるとよけい大変だと思います。
観光での海はキレイですが生活していると(あ~💦)と思うことも多々あります。
ただ、面倒だなと思いますが住めば都、慣れてきますよ。
沖縄の四季
個人的に悲しいことの一つに、「四季を感じずらい」ことがあります。
いわゆる日本でいう「春・夏・秋・冬」の四季は、沖縄ではほとんど感じられません。
代わりに、沖縄における四季はこんな感じです!
◆沖縄の四季【夏が長い。春・秋・冬が短い】
- 春 3~4月 (3月には県内各地で海びらき)
- 夏 5~10月 (GW明けから6月後半まで梅雨。蒸した暑さ)
- 秋 11~12月 (暑くなく寒過ぎず、過ごしやすい)
- 冬 1~2月 (北風が強いため体感温度低め。寒い)
雪はもちろん紅葉もありません。
沖縄出身の私は、19歳で初めて紅葉や雪を見ました!
あのときの感動は忘れられません⛄
沖縄での生活が不便で住みにくい?
沖縄での生活は想像以上に大変、不便かもしれません。
沖縄への移住を考えている方は、一度短期間でもいいので実際に住んで体感したほうがいいですね。
ちなみにウィークリー(マンスリー)マンションであれば電化製品も付いているので、最低限の荷物と滞在費があれば住めます。
では、詳しく見ていきましょう。
車がないと不便
皆さんもご存じの通り、沖縄に電車などの鉄道はモノレールのみ。
公共交通機関といえば、モノレールとバス。
そのモノレールも那覇市の一部と浦添市まで。
バスは場所によって本数が少なかったりするので不便に感じることも多々あります。
観光で沖縄を訪れた方はわかると思いますが、やはり車がないと不便です。
モノレールやバスがない場所で、車なしの生活はかなりストレスを感じるはず。
どこへ行くにも車です🚙
暑いので沖縄の人はあまり歩きません💦
バイクや自転車は天気や場所(土地の高低差がある)に左右されます。
また、車が多いため主要道路では朝と夕方ひどく渋滞します。
雨の日はさらに倍以上の時間がかかります。
そんな車社会なので、沖縄の賃貸アパートやマンションにはほとんど駐車場が付いていますが借りるときは念のため確認しておきましょう。
賃金は安く物価は高い
沖縄は、どの業種も最低賃金が日本で一番安いです。
その中で最も安い業種が、観光&サービス業。
沖縄を支えている業種なだけに意外ですよね。
賃金が安いので働き手も足りないという状況でけっこう深刻な問題です。
沖縄の最低賃金が安い理由として、
- 中小企業が多く大企業が少ない
- 沖縄県内での製造業が少ない
- 県民性も影響?(積極的に事業を向上させる姿勢が少ない。競争や資本主義的な意識が少ないとか…)
などが挙げられています。
また、賃金は安い上に、物価が高いんですよね。
これは、「沖縄で製造しているものが少ないためモノを調達する輸送料もかかる」というわけです。
ただ、場所によっては野菜や肉、魚などは地域の直売所や市場、ファーマーズなどで安く買えたりします。
賃貸アパートやマンションに関しては、那覇市とその周辺の市町村は家賃も高いです。
本島南部、中部、北部は比較的安い物件が多いといわれています。
仕事の種類が少ない
沖縄で働く仕事の種類は本土に比べると少ないです。
仕事が全くないわけではありません。
むしろ求人募集はいつでもやっています。
こだわらなければ普通に仕事はあります。
特に、観光&サービス業は常に人手を求めている状況。
それでも賃金が安いんです💦
場所に関係なくできる仕事をもっているフリーランスやネット事業の人にとっては、いいかもしれません。
沖縄に限らずどこへでもいけますからね!
「沖縄で働いてがんばって稼ぐぞー!」の気持ちだけなら、賃金の安さにショックを受けるかもしれません。
沖縄で住みたいのであれば、まず初めに
「沖縄での生活資金をどうするか」
ここを真っ先に考えるべき大事なことです!
生活費をどうするのか、を考えないと移住は絶対にうまくいきません。
沖縄の自然環境は住みにくい?
自然環境といっても、ここでは「沖縄の水」「虫」「花粉」について。
この3つが合わないから移住がダメだったというのはあまり聞いたことないですが、生活する前に心構えをしておいたら、慌てなくてすむと思います。
では、見ていきましょう。
沖縄の水道水
Q:「沖縄の水はおいしいのか?」
A:水がおいしい地域に比べるとおいしくないのかもしれません。
水に対する調査で、「水道水を飲み水としている割合」「水道水をそのまま飲むことに抵抗がない割合」ともに、沖縄は全国でもかなり低い順位という結果が出ています。
その理由として、次のようなことがあげられています。
◆沖縄の水道水
- 硬水。硬度が高め(口当たりが重く少し苦味がある)
- カルキ(残留塩素)が多い
- 米軍基地の科学薬品汚染の問題(発がん性のリスクあり)
そのためか、沖縄にはウォーターサーバーレンタルが多くあります。
水道水に浄水器を設置している家庭も多いです。
私は、水道水に少し苦みを感じるので沸騰させた水を飲んでいます。
ときどき軟水を飲むと、飲みやすい!と感じますね!
また、硬水は髪がゴワゴワになるというお声もありますね。
ずっと住んでいるので違いがよくわかっていません💦
虫は多くてデカい
はい、きました!「虫」ですよー!
沖縄の虫たちは大きいですよ!
虫が苦手な方はごめんなさい(。-人-。)
亜熱帯気候だからでしょうか、虫たちも大きく育つんでしょうね。
あたたかい日が多いので、特に夏は虫が多いです。
窓を開けっぱなしにすると最後です。いろんな虫がすでに中に入っていたりします。
県外の方が特に驚かれるのは、「ヤモリ」と「ゴキブリ」ですかね。
おそらく予想している以上に大きいです(T_T)
アパートやマンションの中高層階だとあまり入ってこないですが、夏場は外に出ると、必ずいると思ってください(笑)
一軒家の人は・・・もうこれは、うまく付き合っていくしかないですね♪
唯一の対策は、網戸を必ず付けるということです!
花粉
沖縄には、花粉症で有名なスギやヒノキが幸いにもありません。
しかし花粉が全くないわけではなく、リュウキュウマツやモクマオウの木の花粉も飛んでいるそうです。
とはいっても、気にならない程度の量でしょう。
私の主人は沖縄県外の出身ですが、沖縄に来るまでは、毎年花粉が飛ぶ時期になると花粉症がひどかったそうです。
毎年花粉の時期は本当に辛くて、ついに「花粉がない場所で仕事をしよう」と一大決心をして、沖縄をえらんだそうです。
今はもちろん全然ありません。
もし、花粉症がひどい、辛いという方、沖縄が嫌いでなければ一度来てみてはどうですか?
まとめ
❶寒暖差があまりなく年間の降水量が多い。
❷一年中紫外線対策が必要
❸湿気・カビ・塩害対策が必要
❹四季を感じられない
❺賃金や安く物価は高い
❻車がないと不便
❼仕事の種類が少ない
❾硬水
❿虫が多くてデカい
書いているとネガティブなことが多いような印象ですが、私は沖縄が住みやすくて好きです。
また、花粉がないので花粉症の人にはいい環境かもしれません。
将来的に沖縄への移住を考えている方の参考になれば幸いです。
『沖縄は住みにくい?その理由と移住に失敗しない極意を地元民が解説!』を読んでいただき、ありがとうございました。